診療科

リハビリテーション科

リハビリテーション科理念

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    ミッション

    「住みなれた地域で自分らしく暮らせるよう、敬意の心で患者さんやご家族の立場にたったリハビリテーションを提供します」

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    ビジョン

    ・患者さんの心身の健康寿命延伸に貢献できるリハビリテーションを目指します。・法人内外においてシームレスなリハビリテーション提供を目指します

add_circle概要

 リハビリテーション科では、医師の指示の下、理学療法、作業療法及び言語聴覚療法等の治療を行っています。急性期は手術直後や病気の発症早期で病状の不安定な時期です。リハスタッフは病状の安定や病気の治癒を優先した上で、リスク管理を行いながら機能維持回復に向けリハビリテーションを行います。
※外来に関しては退院後のフォロー、もしくは当院かかりつけ患者のみの対応となっています。


 スタッフは医師1名、療法士19名(理学療法士14名、作業療法士2名、言語聴覚士3名)、事務員1名での総勢21名で、法人の掲げる「患者起点」のもと、臨床・教育に取り組んでいます。基本動作(立つ・座る・立ち上がる・歩くなど)や日常生活動作(トイレ動作・更衣動作・整容動作など)、摂食嚥下機能の低下を最小限に抑え、スムーズに元の生活に戻れるよう早期介入・早期離床を目指しています。
 褥瘡対策チームや、栄養サポートチーム、摂食嚥下チームなどへの参加や緩和ケア病棟への介入、そして心不全再入院予防の取り組みにも力を入れており医師や他職種との連携を積極的に行っています。
2024年7月からは地域包括ケア病棟開設に伴い、急性期治療後に症状が安定した患者さんを対象としたリハも行っています。
 

  

理学療法

理学療法では入院中に生じやすい廃用や2次障害を防ぎ、ADL(日常生活活動)維持向上を図ることに努めています。疾患別チーム体制により、専門性を高めた質の高いリハ提供を目指しており、整形外科や外科の手術後、重症肺炎患者へのリハ介入も早期から行っています。そして、他職種と連携した退院調整にも取り組んでおり、退院前カンファレンスの参加、退院前自宅訪問・退院時リハ指導などを行うことで安心して自宅復帰が出来るよう努めています。

対象となる主な疾患

脳血管疾患・廃用症候群・運動器不安定症、
整形外科疾患(腰痛・変形性関節症・骨折など)、呼吸器疾患・循環器疾患・がん・めまい

 

治療内容の紹介

1 運動療法 筋力・関節可動域・バランス能力・痛みの改善などを通じて、
日常生活活動(起きる・座る・立つなど)・歩行などの運動能力を高めます。
2 物理療法 温熱療法・水治療法・光線療法・電機療法などにより痛みや循環の改善をはかります。
3 ADL指導 日常生活を円滑に行うために必要な動作の助言・指導・練習などを行います。
(ADLとは「日常生活活動」の略)

作業療法

作業療法では脳梗塞等の病気、肩や手の骨折等のケガ、寝たきりで生じた日常生活動作の制限に対して、様々な活動を用いて機能訓練・動作の指導を行い、元の日常生活動作に近づけるためのサービスを提供します。また、入院や手術が契機となるせん妄の予防や改善に病棟スタッフと一緒に取り組んでおり、そのための認知機能評価なども実施しています。

対象となる主な疾患

整形外科疾患(橈骨遠位端骨折・肩関節周囲炎など)
認知症/せん妄などのある運動器不安定症・呼吸器疾患・廃用症候群

治療内容の紹介

1 機能訓練 セラピストの徒手や物理療法・手工芸などを用いて、日常生活動作に必要な機能(姿勢、運動のコントロール、手や肩の動き、筋力、体力など)の改善維持を目指します
2 ADL指導 食事や排泄などの日常生活動作が行いやすくなるように動作方法の指導や食事用自助具の適合判定を行います
3 認知機能への
関わり
せん妄や認知症の進行予防として、カレンダーや時計を置くなど入院生活環境への提案を行います

言語聴覚療法

 いつまでも、口からおいしく、安全に食べることは人生の喜びです。
当院では、摂食嚥下センターとーむによる客観的な嚥下評価を実施しています。2018年には多職種からなるチーム「おいしく食べる会」を発足し、チームで「誤嚥性肺炎」の予防に取り組んでいます。
※ST外来について:現在、新規外来リハの受け入れはおこなっておりません。

治療内容の紹介

1 言語訓練 失語症(話す、聞く、書く、読むことの障害)の障害の特徴は人により様々です。
言語聴覚士が障害に応じて訓練内容を考えコミュニケーション能力の改善を目指します。
2 構音訓練 構音障害(呂律が回らないなどの障害)では舌や唇の筋力を強化し呼吸を整えながらそれぞれの音を正しく出せるよう、より聞き取りやすい言葉になるよう訓練します。
3 摂食機能訓練 摂食嚥下(食べ方、飲み物が上手く飲み込めない)に対して上手く機能していない部分に対する運動機能改善、飲み込み方の指導、それぞれにあった食事形態の選択などを行うことで、誤嚥(気管に食べ物や飲み物が入ること)を予防する訓練です。

 

診療実績

患者数(人)

外来 入院
2021年度 395 2572
2022年度 507 2750
2023年度 2910

 

新規患者数(人)

外来 入院
2021年度 223 1740
2022年度 238 1760
2023年度 1689

 

早期開始率(入院からリハ開始まで4日以内)

2021年度 78
2022年度 76
2023年度 80

 

リハ患者の自宅復帰率

2021年度 82
2022年度 83
2023年度 83

 

リハ提供単位数(単位=20分)

2021年度 2.1
2022年度 2.1
2023年度 1.9

 

退院時リハ指導件数

2021年度 1160
2022年度 1193
2023年度 1225

疾患別割合

2023年度

認定施設基準

・運動器リハビリテーション(Ⅰ)
・呼吸リハビリテーション(Ⅰ)
・脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅱ)
・廃用症候群リハビリテーション(Ⅱ)

取得資格

・認定理学療法士/管理運営(1名)
・認定理学療法士/循環  (1名)
・認定言語聴覚士/摂食嚥下(1名)
・3学会呼吸認定療法士  (5名)
・心臓リハビリテーション指導士(5名)
・日本糖尿病療養指導士(1名)
・心不全療養指導士(2名)
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士(1名)

参加学会・研究会

・(社)理学療法士協会会員(12名)
・(社)作業療法士協会会員(1名)
・(社)言語聴覚士協会会員(3名)
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会会員(2名)
・日本心臓リハビリテーション学会会員(3名)
・日本循環器学会会員(2名)
・日本高血圧学会会員(1名)
・日本離床学会会員(2名)
・住環境福祉コーディネーター(1名)
・BLSヘルスケアプロバイダー(4名)
・がんリハ研修会修了者(5名)