いびき外来(小松病院)・睡眠時無呼吸外来(クリニックこまつ)
add_circle小松病院は日本睡眠学会専門医療機関です
平成15年2月の新幹線居眠り事故の原因が睡眠時無呼吸症候群であり、重症例ではいびきよりも昼間の眠気が問題になることが大きな話題となったのは記憶に新しく、睡眠時無呼吸症候群を疑う患者は、人口の3%いるといわれています。日本の中高年男性の約6割はいびきをかき、そのうちの1割は睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。
眠気の問題は日本では軽視されがちですが、より良い眠りを得て、気持ちよく過ごすことの重要性は、今後より認識されることになるでしょう。
また、このたび、平成22年に日本睡眠学会認定医療機関として登録しました。今後、よりよい睡眠医療が提供できるように努力したいと考えています。
小松病院 いびき外来
日本睡眠学会専門医療機関
日本睡眠学会歯科専門医
日本睡眠歯科学会 評議員 指導医 認定医
田村仁孝
診療時間と予約について
⼀般診療
睡眠時無呼吸外来(呼吸器内科)[火、水]18:30 [木]17:00~17:30 Web予約可能
いびき外来(歯科口腔外科)[月、水、木]17:30~19:00(電話予約の上、受診ください。)
専⾨外来
睡眠呼吸器外来[火、水、木]17:30~19:00
基本的にCPAP(鼻マスクの器械)の管理、診察を行います。
医師紹介
田村 仁孝
歯科麻酔、障害者歯科、歯科口腔外科、睡眠障害
歯学博士、歯科医師臨床研修指導医、大阪歯科大学歯科麻酔学講座講師(非常勤)、日本歯科麻酔学会・評議員・専門医・認定医、日本睡眠学会歯科専門医、日本睡眠歯科学会 評議員 指導医 認定医、日本障害者歯科学会認定医
最近、こんなことありませんか?
- 寝ている時に大きなイビキをかいている!
- 寝ている時に息が止まっているといわれた!
- 朝起きると何故か頭が痛い!
- 睡眠中、目がよく覚める
- 毎日よく寝ているのに何故か昼間に眠くて仕方ない!
上記のような自覚症状のある方は
睡眠時無呼吸症候群
という睡眠中の呼吸障害の可能性があります!
睡眠時無呼吸症候群とは?
- 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea syndorme:SAS)は、気道の閉塞などの原因で、寝ている間に何度も呼吸が止まってしまう病気の事です。
- 主に、イビキや昼間の眠気、起床時の頭痛、夜間の頻尿、熟睡感がないなどの症状があります。
どうして、そうなるの?原因は?
- 睡眠時無呼吸症候群は、脳神経障害として発生する「中枢性」のものと、喉・口・鼻が閉塞して息を吸う事を阻害し発生する「閉塞性」のものがあります。
- 現在、睡眠時無呼吸症候群と診断される方のほとんどが「閉塞性」であり、睡眠中の筋肉のゆるみ等が原因です。これは、舌の付け根が落ち込む事で気道を塞ぎ、息をしようとしても空気が通らなくなることで発生します。
放っておくと、どうなるの?
- 睡眠時無呼吸症候群を放置した場合、日中の集中力の低下や居眠り運転での交通事故の発生を上昇させ、命にかかわることもあります。
- また実際に、一晩のうちに40回から100回以上の呼吸停止が発生すると、その度に体内の酸素が欠乏し、さらに体の休息もできなくなります。そして脳や心臓血管系をじわじわといため続けていくのです。
- そして、糖尿病・肥満などの生活習慣病とも密接に関係しているとも言われています。
早期に適切な治療が望まれます!
もしかして?の場合は!?
睡眠時間無呼吸症候群の診療の流れ
- 1 予約
- ・睡眠時無呼吸で初めて受診される方は歯科口腔外科・または呼吸器内科のご予約が必要です。
歯科口腔外科(いびき外来)はお電話や窓口にてご予約をとらせていただきます。主に入院での詳細な検査をご希望のかたは歯科口腔外科(いびき外来)でご相談いただけます。
まずは簡易検査から、とお考えの方は、呼吸器内科、睡眠時無呼吸外来で便利なweb予約を行っています。web内にある問診票にお応えいただきご予約をお取りください。 - 2 診察
- 歯科口腔外科(いびき外来)・呼吸器内科医師にて問診を行います。
- 3 耳鼻科診療
- 咽喉頭の形態の評価が必要な場合は、耳鼻咽喉科の受診をしていただきます。
- 4 検査
- 相談内容により、血液検査、心電図、レントゲンなど、動脈硬化の検査を行います。 (他医療機関で治療中や、直近で人間ドックや健康診断など行われた方は検査結果用紙をご持参くださいますと内容によって当院での検査が省略できますのでご活用ください)
- 5 睡眠時無呼吸検査
- 簡易型終夜睡眠ポリグラフ ・・・
診察の際に申込を行い、数日後メーカーからご自宅に器械が届きます。自宅でセンサーを装着し眠っている間の呼吸の状態、血液中の酸素飽和度を測定し、無呼吸低呼吸の有無を調べます。検査後は検査業者ご案内の方法で器械をメーカーに返送ください。 - 終夜睡眠ポリグラフ ・・・
- 眠っている間の脳波、呼吸状態、血液中の酸素濃度、心電図などを計測します。詳細な検査となり、1泊2日の入院予約が必要です。当院では平日の夜(19:30)に入院し検査を行い、翌朝に退院できるシステムがございます。
- 6 診断
- 検査結果をもとに確定診断と程度の診断を行います。
*簡易型睡眠検査を行ったかたは、検査結果によって、詳細な検査(入院)が必要となる場合がございます。 - 7 治療
- 最適な治療法を紹介し施行していきます。
治療開始となった方は、約半年後に使用状況の評価のため、器械を持参し
入院(1泊2日)での詳細な精査をご予定いただきます。 - あなたの睡眠状態を知る為に、入院して頂き、
- 睡眠状態の検査が必要になります!
注意
睡眠時に起こる症状を診断する為の検査ですので、お気軽にお考え下さい。
当院では夜に入院して頂き翌朝(早朝も可)に退院できますので、普段の生活スタイルを維持したまま検査を実施します。お仕事をされている方でも気軽に検査できます。
検査方法
- パルスオキシメトリー
- 下記の様な器械を寝ている間、手首に装着し、ひとさし指にプローグと呼ばれるセンサーを付けて頂きます。
- 簡易型終夜睡眠ポリグラフ
- 「終夜睡眠ポリグラフ」を簡単にした、「簡易型終夜睡眠ポリグラフ」です。前述の血液中の酸素の飽和濃度を測るセンサーにプラスし、実際に寝ている間の呼吸の動きを見るセンサーと、寝ている状態を見る為の体位センサーを、鼻の下と胸に巻きつけて頂きます。
下図の様な形で、寝ている間に計測を行います。これで、簡易的に無呼吸が発生した時の呼吸の動きや無呼吸が発生しやすい体位などを見つける事ができます。注意
上記でご紹介致しました検査は、睡眠時無呼吸症候群を判断する為の、あくまで「簡易検査」となります。習慣いびき症や日中の眠気が比較的軽症な方などに実施されております。その為、みなさまの症状に合わせ簡易検査が適応とされない場合や、簡易検査後に改めて「終夜睡眠ポリグラフ」を実施して頂かないといけない場合があります。ご了承下さい。 - 終夜睡眠ポリグラフ
- 夜、寝ている間に頭(脳波を含む)や体にセンサーを付け、その日の睡眠状態や呼吸状態を測定する検査です。この検査をする事により「睡眠時無呼吸症候群」の診断ができ、適切な治療が行われます。
実際には終夜睡眠ポリグラフで下記の様な検査を行います。
-
治療方法
- マウスピース
- 下顎を前方に出すことによって気道を確保し、無呼吸を予防する為のマウスピース治療。
- 経鼻持続陽圧呼吸療法(CPAP)
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器械から送られる風をマスクをする事により気道を確保し、無呼吸を予防するCPAP治療。
覚醒時
気道がしっかりと確保されています!
睡眠時
(CPAP未装着)
気道が『閉塞』しています!睡眠時
(CPAP装着中)
気道が覚醒時と同様にしっかりと確保されています!CPAP治療を受けられる患者さまへ
- 1ヶ月に1度、クリニックこまつの睡眠呼吸器外来を必ず受診してください。
どうしても受診できない場合は、電話連絡(クリニックこまつ 072-823-1522)をしていただき、必ずその月の内科を受診してください。 - 検査入院、その他ご質問については、小松病院歯科口腔外科(072-823-1521)までご相談ください。
- CPAP使用中、器械に不具合が生じた場合はメーカー(新生 06-6180-1175)に直接ご連絡ください。
- 1ヶ月に1度、クリニックこまつの睡眠呼吸器外来を必ず受診してください。
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耳鼻科的咽喉手術
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のどちんこの周りを切除し気道を確保する、外科的な治療。