肥満症薬物療法外来
肥満症薬物療法外来の特徴
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肥満症治療薬を用いた肥満症診療の実施
肥満症治療薬ウゴービ®(一般名セマグルチド)は、GLP-1受容体作動薬として初めて薬事承認された肥満症治療薬です。食欲抑制や体重減少の効果があり、患者要件を満たせばこの薬を使用し肥満症治療を行うことができます
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多彩な関連疾患に対する院内連携体制の充実
糖尿病センターなど他診療科との連携が可能です
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多職種による包括的なアプローチ
医師や看護師、栄養士等による多職種チームで減量をサポートします
add_circle肥満症について
肥満(BMI≧25)があり、肥満に起因ないし関連する健康障害(※)を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態を肥満症といいます。肥満症を治療する目的は、減量によって肥満に関連する健康障害を予防・改善・解消することです。しかし、食事・運動療法だけでは減量が難しい方もいます。当院では、肥満症治療薬を用いた診療を行っています。薬物治療開始までには医師の診察・栄養相談を含む複数回の通院が必要で、初診から薬物治療開始までに最低6か月を要します(他院での治療期間はカウントされません)。ウゴービ開始後も2か月に1回以上の栄養相談が必要です。ウゴービの投与終了後はリバウンド防止のため定期的なフォローアップを行い、必要があると判断された場合は再投与も可能です。
診療時間と予約について
⼀般診療
毎週 木曜日 9:30~11:00 (予約制)
医師紹介

大谷 はづき
糖尿病・甲状腺内分泌担当
日本内科学会認定医
総合内科専門医
受診をご希望の方へ
当院での肥満症治療を希望される方は、かかりつけの医師にご相談の上、医療機関からご予約頂きますようお願いいたします。初診時に詳細な問診や診察・検査を行い、適切な治療計画をご提案いたします。なお、当院では自費診療による肥満症治療は行っておりません。
医療機関の先生方へ
下記①、②いずれも満たす方が肥満症治療薬の保険診療の対象となります。
① 高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされており、いずれかの疾患で適切に治療薬の服用が行われている方(初診時にお薬手帳もしくは現在内服している薬の詳細がわかる書類が必要です)。
② BMI が35kg/m2以上の方。もしくは、BMI が27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害(※)を有する方。
※肥満に関連する健康障害
- 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患
- 脳梗塞
- 非アルコール性脂肪性肝疾患
- 月経異常・不妊
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
- 運動器疾患
- 肥満関連腎臓病
治療の流れ
- 処方6か月以上前~
〇 二次性肥満の除外、合併症の精密検査
〇 食事・運動療法による治療計画書の作成、自己記録を用いた管理
〇 2か月に1回以上の栄養相談 - 初回治療
〇 ウゴービ®(セマグルチド)を用いた治療の計画書の作成
〇 2か月に1回以上の栄養相談・自己記録を用いた管理の継続 - 68週間後~
〇 投与終了
〇 終了後に肥満症の悪化が認められた場合は、原則として6か月以上後に再投与可能
BMI計算フォーム
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